スプーンに映る世界の様に遠近が破綻している。
伸びた縮んだ曲がったへこんだ
曲がりくねった柱が垂直に立っているはずなのだが横たわっているようにしか見えない。
そもそも自分が立っているかも怪しい。
落書きの様な、人型からもみくちゃにした粘土みたいな人間が話しかけてくる。
「駅にはどう行けばいいでしょうか。」
と声が女の人の様だが、何一つわかりゃしない。
こっちが何処だか聞きたいくらいだ。
分からないと言ってから、
進んでるんだか分からないが歩いていくと、
全く何ともない普通に見える灰色の扉があって・・・
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